品川区商店街の「英語がちょっと通じます」サービスで英語力が売上に直結

これまで英語力が必要とされていたのは、商社や製造業などの一部のグローバル企業のみと思われていたが、最近では日本ならどこにでもある商店街にも英語の必要性は広がっている。

代表的なのが、東京都品川区の「英語が少し通じます」プロジェクトだ。東京都は2020年に開催されるオリンピック需要に向けて、着々と準備を進めており、世界中から集まる外国人旅行者に満足してもらうためには、英語力は欠かせない要素だ。

旅行の醍醐味は観光地巡りや食べ歩きだけでなく、現地の人と直接コミュニケーションしたいというニーズはかなり高い。特に日本は島国で、欧米などの大陸国家ではないため、日本に旅行するためだけに海を渡ってきている。最近では、タイ、インドネシア、フィリピンなどもビザ緩和の影響で旅行者が増えており、こういった国は1年間コツコツ貯金してまで憧れの日本に旅行に来ている。

そういった外国人旅行者が一番残念だった理由に挙げられるのが「英語がほとんど通じなかった」ということだ。旅行者がいくら日本に興味があっても、旅行だけのために難解な日本語を覚えるのは酷だ。しかし、折角日本に来たなら、ただ観光地巡りするだけではなく、現地の人に歴史、文化などについて話をしてみたいと思うのは当然の欲求だ。

そういったニーズに応えるべく、品川区では地域を上げて、英語力を強化している。店主が英語で挨拶、商品説明、会計、お礼等のシュミレーションをし、外国人が気軽に買い物できるようにしている。

日本のおもてなしは世界でも有名だが、日本語で対応してもその良さを外国人は一部しか理解できない。品川区商店街のように英語で接客ができるようになると、おもてなしをダイレクトに言葉で届けられるので、外国人は気持ちよく買い物をすることができる。

日本人は英語を話す時につい完璧を求め過ぎてしまい、間違った文法や単語を話してはいけないと考えがちで、外国人と会話する時に、英語が中々頭に浮かんでこないという人が多い。

しかし、こと接客に関しては、込み入った話をする必要はなく、最低限接客に必要な英語力を身に付けておけばいいので、「英語がちょっと通じます」サービスは品川区だけでなく、是非、国内で普及してほしい。

僕は日本を元気にするのは商店街だと思っている。商店街は地域密着で商売をしており、現地の情報を知るには最適の場所だ。イオンなどのショッピングモールは品揃えが豊富で値段も安いが、わざわざ旅行してまでイオンで買い物をしたいとは思わない。

せっかくならその地域しかないお店や食べ物を、小さなお店でコミュニケーションしながら買い物をしたい。片言の日本語を話せるアメリカ人が、日本の地方でおばあちゃんが運営する食堂で、色々親切にしてもらっている動画をアップしていたが、世界中から大きな反響を得ていた。

こういった経験を英語でやり取りすることで、外国人は日本でしか得られないおもてなしに感動して気持よく帰国するだろう。

このように日本人の素晴らしさを外国人に知ってもらうために英語は欠かせないものとなっている。