日本人の高い言語能力と経験値

毎日外国人の英語教師とフリートークしていると常に感じるのが経済格差だ。特にフィリピン人と話すと痛烈に感じる。僕とフィリピン人との関係は講師と生徒という間柄だが、こと英語以外に関しては圧倒的に僕の方が能力が上だといつも感じる。まず言語能力に関しても、日本語だったら様々な分野の話題で議論することができる。経済、政治、IT、ビジネス、映画、音楽など。それも表面的な部分だけでなく、かなり深い内容まで話ができる。

そして、それらの分野は独立している訳ではなく、横断的に知識を繋げているため、独自の発想を持ち個性的な考えをアウトプットすることができる。そして何よりも大切なものは経験だ。仕事を通して、様々な会社、人と繋がってきたのでそれが血となり肉となり、リテラシー能力を上げることができた。

僕が英語教師と話していて感じるのはこの経験値の少なさだ。英語教師で最も多いのは20代の女性だ。だから、ある意味同レベルのリテラシーを求めるのは無茶だというのは分かる。彼女達と話していると、日常会話の英語は全く問題ないが、一歩突っ込んだビジネスや経済の話になると、英語のボキャブラリーですら怪しいと感じることが多い。

だから、フリートークで相手に会話内容を委ねてしまうと、ほとんど同じパターンになってしまう。定型的な質問としては、

「今日の予定は?」
「ご飯は食べた?」
「週末の予定は?」
「今の天気はどう?」

この手のトピックで、食や旅行、趣味の話題になり、いつの間にか25分間が過ぎてしまうことも多々ある。まあ、これだけでも、全く英会話できない多くの日本人からしたら大したものだと思うが。しかし、僕は日本語レベルとは言わないまでも、ありきたりな日常会話で終始せずに、知的好奇心を刺激するような会話をしたいと思う。

だから、僕は会話をこちら側でコントロールする事を意識している。方法としては挨拶でおお決まりの「How are you?」を先に言い、講師が「I’m fine! How are you?」と聞いたきた所で、すかさず「元気だよ。今日は脳科学の本を読んで、仕事や英語学習ににとても参考になった」といきなり本題を相手に振る。

講師によっては、最初の挨拶が終わったら、「What to study today?(今日は何を勉強する?)」と振ってくれる場合もあるが、けっこうまれだ。フリートークを選択していると、いつの間にか挨拶からの派生の会話で終わってしまう。だから、いきなり本題から入るようにして、私は今日はこの話題について話すと最初に提示することが大事だ。

日本人はつい相手に話を合わせようとしてしまうから、特に興味の無い話題に付き合ってしまい、貴重な時間を浪費してしまうことになる。講師と仲良くするのはいいが、あくまでもこちらの英語学習のサポートする側で友達ではない。相手は仕事で会話している訳なので、上手くこちら側が使うという意識が大切だ。