日本の最高品質の技術やサービスが活かしきれていない理由

ここ数年円安の影響やアジア諸国へのビザ緩和に伴い、外国人観光客が大幅に増えている。特に中国人の爆買いに代表されるように、日本製品の信頼性は抜群だ。

ちなみに、なぜ中国人がこれだけ日本に旅行に来て爆買いするのかと言うと、ただおみやげのためや自分達が使うためだけではない。

中国人は自国の通貨である元を信用していない。いつ紙くずになるか分からないという不安を常に持っている。だから、日本に旅行した時に少々無理してでも、日本製品を爆買いすることで、資産として担保しようとしているのだ。

要は現金のまま元を保有するより、日本製品の方が資産価値が高いと考えている。今年度は決算で最高益を更新している企業が続出しているが、これは外国人旅行客の消費も大きく貢献している。

しかし、それだけ信頼性が高い日本製品も外国ではぱっとしない。特に個人向け製品は顕著で、台湾やタイなどの親日国を覗いては、ほとんど店頭で日本製品を見かけることはない。家電などの電子製品は韓国、中国などがシェアを上げており、生活用品、食料品などの多くが欧米系メーカーだ。日系メーカーはキッコーマン、日清など極一部に過ぎない。

唯一牙城を守っているのは自動車メーカーだが、それ以外はほとんど外国では日本製品を見ることはない。

日本人こそグローバル社会で求められている

折角世界が羨むような製品を作ることができるのに、国内だけに目を向けて日本はガラパゴス化している。携帯電話を見ても分かるように、スマホ以前は最先端の携帯電話を作っていたのに、国内市場だけに注視している間に、アップルやサムスンに遅れをとり、あっという間に国内市場までジリ貧になってしまった。

日本は島国なので、外国に行くことは未だに敷居が高い。海外旅行が好きじゃなければ、一生外国とは縁がない人も多い。しかし、日本の技術やサービスは世界最高峰で、英語力を身に付けて、海外市場に売り込みをかければ、日本企業は飛躍的に業績を上げることができるだろう。

日本のサービスは世界標準になりえる

日本に旅行した外国人はかなりの割合でリピーターになっている。デパートに行けば、まるで王様のように接してくれると感動して泣き出す外国人さえいる。チップすら払わず、誰にでもおもてなしの心で接してくれるような国は間違いなく日本だけだ。

どこの先進国でもここまで、きめ細やかなサービスはしてくれない。こういった素晴らしいサービスを海外で積極的に展開していけば、ほぼ日系企業の独壇場になるのではないだろうか。

日本はGDPなどの数値だけでは図ることができない、潜在能力を他のどの国よりも持っている。しかし謙遜は美徳という精神があるから日本に来ない限りその真意は伝わらない。

日本の成熟の域に達した技術やサービスを海外で売り込む人材が圧倒的に不足している。今迄はその役割を商社が担っていたが、それでは10の内の3程しか伝わっていないだろう。欧米、中韓企業は直接企業が売り込みしているため、その熱意の差がシェアとして歴然として表れている。

今後は少子高齢化、人口減により、国内市場は先細りしていく。今こそ日本人は英語力を強化して世界で勝負する時が来ている。