英語を勉強しているからといってアメリカナイズしてはいけない

英語を勉強していると、必然的に欧米の文化に触れる機会が多くなる。とりわけ米国の映画やドラマなどはよく観るようになる。そうやって日々米国の文化触れて、英単語を覚えていると、思考まで米国式になりがちだ。

とりわけ、日本は敗戦後急速に米国文化が浸透して、日本の良さも失ってしまった部分もある。もちろん、これだけ日本が経済成長し、世界に冠たる先進国になれたのは、米国の影響も大きい。世界のソニーになれたのは、日本よりも米国でブランド力を認められ、日本やその他の国で売れるようになっている。

日本にとってただでさえ影響力の大きい米国の言語を学ぶことで、脳内が完全にアメリカナイズするのは良くない。僕も一時期、どっぷり英語に浸かってしまい、日本の文化を軽んじてしまう時期があった。特にITの世界は米国から技術が浸透するため、カタカナ用語のオンパレードだ。

スマホを手放せない時代には、一般人でもスワイプやフリック入力などカタカナ用語が日常会話に入ってくる。今はテレビや雑誌などで、日本礼賛の内容が多いが、実は自信のないことの表れかもしれない。


・留学しても英語が上達できない本質的理由

留学しても英語がほとんど上達しなかったという日本人はかなりいる。これには日本では英語を使う環境がないため、留学して英語環境に身を置けば、英語を使わざるを得ず、自然と英語が上達するという思い込みだ。

しかし、これには大きな落とし穴が待っている。日本である程度英語ができるようになり、カナダに留学した友達の話しをしよう。

その友達は、ホームステイ先のカナダ人に、日本のことについて色々と質問された。

「あなたの街は何が有名?」
「日本では天皇陛下はどんな存在?」
「日本人はなぜ勤勉で規律正しいの?」

カナダ人は日本に興味があって、友達にホームステイをしてもらおうと思っていた。しかし、日本に関することをほとんどまともに答えられない。

友達は、日常英会話はできるレベルのスキルはあったが、日本の文化などの知識をほとんど持ちあわせていなかったので、彼女の質問に答えられなかった。

カナダ人もなぜこんなに日本のことを知らないのだろうと思い、自然と会話もなくなっていった。そうなると、挨拶だけの日々が続き、いつの間にか当初の目的である英会話力を上げる目的は全く果たせない状況になって帰国した。

友達は英語でカナダや米国文化ばかり追いかけていたが、相手が日本人に知りたいのはそんなことじゃない。逆の立場になれば分かるが、私達が中国人に日本文化のことを色々質問するだろうか。それよりも、中国のことを色々聞きたいと思いはずだ。

英語を勉強していると、そんな当たり前のことをいつの間にか忘れてしまう。大事なのは自分や日本のことを日本語で話すことができて、かつ英語でも表現できることだ。

日本語で話せないのに、英語で話せるわけがないので、普段から日本のことを知らない外国人にどうやって話すか?という視点を持つことは非常に大事だ。


・日常的に日本について話す習慣を手に入れる

オンライン英会話を活用すれば、留学する前に日本のことを意識的に外国人に話す習慣が身につく。

オンライン英会話では日本に興味がある外国人講師も多い。特にフィリピン人は親日国で日本人生徒と多く接しているため、全く日本のことを知らない外国人と話すより、日本について話しやすい。

自己紹介でアニメや日本料理が好きだという講師は多く、そこから日本文化について楽しくディスカッションすることができる。

このように日常的に外国人と話すことが習慣化すれば、日本人というアイデンティティを失わずに、アメリカナイズしてしまうことを防ぐことができる。

かの元サッカー日本代表の中田英寿氏も、英語やイタリア語と語学が堪能だが、世界中を旅してから、自分が日本人であるべきことを再認識して、日本の伝統文化を学ぶため全国旅したとのこと。それから日本酒などの世界に誇れる文化を海外に紹介するビジネスをしている。

このように、日本人だからこそ外国人に何を伝えるか?という視点を持つことで、英語力もアップすることができる。