高学歴フィリピン女性の抱える悩みと解決策

フィリピンは女性の勤労意欲が高いことで有名だ。日本の会社で高い地位にあるのは圧倒的に男性だが、フィリピンでは女性も半分程の高い地位を得ている。そしてフィリピン大卒等の高学歴女性が勤務する会社は、必然的に優秀な人材が集まるので、女性ばかりになるという。

しかし、どれだけ優秀であっても、フィリピンには産業としての厚みがない。30代でエリートでもあるフィリピン大卒の女性に、同級生では「どんな仕事が人気?」と聞いたら、「コールセンターだよ」と言われた。もっと知的な職業を答えるかと思ったが、それが現実なんだと感じた。僕は多くのフィリピン人の大卒の女性と仕事観について話したが、英語以外のコンピューターや会計学、ビジネスなどの勉強をしても、ほとんどが希望する職に就けずに、パートタイムで英語講師をしているみたいだ。

これではいくら英語が堪能でも、産業の幅が広がっていかない。結局の所、英語産業はフィリピン人の通貨安で成り立っている。もし為替の変動で、コスト的に見合わなくなれば、一気に英語産業は縮小する。

日本の場合は、伝統的な技術力があるので、いくら為替が変動しても、生産拠点を変更すれば変化に対応できる。そして、このグローバル競争下において、人件費の削減が進んでいる中、賃上げまでできる体力があるというのは、なかなかできるものではない。OFWと言われる、フィリピン人の海外就労も英語が堪能だからこそだが、結局英語しか武器が無いので、メイドや過酷な労働を強いられるケースも多いとのこと。

日本人が海外で働くといったら、大企業の駐在員か、海外での起業、寿司職人などの技術を得る仕事など、かなり志が高い人間が多いが、フィリピン人は海外に誇れる技術が無い。私達は、フィリピン人に英語を教えてもらいながらも、言語以外の思想、知識、技術など総合的な能力ではリスペクトできないという微妙な間柄なのだと常々感じる。

しかし、日本人の20代前後の女性が果たしてフィリピン女性のように、講師として教えるスキルを何か持っているか?と言われたらまず無いだろう。

その点フィリピン女性は若くして、講師という仕事を通して他人の人生に多大な影響を与える存在としての自覚を持っている。

仮に彼女達のような女性が日本で様々な専門技術を身に付け、英語で発信できる力を活かせば、日本とフィリピン双方にメリットがあるのではないだろうか。

これだけ、英会話レッスンを通して日本とフィリピンの関係が深くなっているからこそ、考えるべき議題だと思う。