日本人の中高校6年間の英語学習が無駄になっている理由と解決策

日本人は世界的に見て英語が下手だと言われているが、非英語圏でこれだけ英語産業が盛んな国も珍しのではないだろうか。特に趣味の一つとして、英会話スクールに通っている女性はかなり多い。しかし僕の周りで英会話スクールでペラペラに英語が話せるようになった人はいない。

皆が口を揃えて「何年も通っているけどなかなか上達しない」と言う。英会話スクールに限らず、日本では中学、高校と計6年間は英語を勉強している。それに加えて、これだけ英会話スクールが乱立して、一大産業になっているにも関わらず、いつまで経っても、日本は英語後進国だ。

なぜ、英語が世界でこれだけ利用されているかと言うと、もちろん言語の中でも簡単だからだ。言葉はあくまでも道具なので、表現力の有り無しよりも、どれだけ短期間で話せるようになるかが大事だ。外国人とコミュニケーションする上で英語は最適解だというのが世界の人々の答えなのだ。

これだけグローバル化して、ガラパゴスだった日本も世界との距離は一気に縮まっている。携帯電話は、iPhoneやアンドロイドスマホに一気に変わった。フェイスブックやツイッターは世界共通のSNSだ。ただ、そこでやりとりしている言語が日本語というだけだ。繋がろうと思えば、いくらでも外国人とコミュニケーションできる環境下にある。

しかし、これだけ英語圏が身近になっているのに、まだまだ大きい壁を感じる。なぜ日本には英語が溢れているのに、英語が上達しないのか?

僕は英語学習を通して理由が分かった。

・欧米人に憧れているだけで終わる
日本人は欧米人に対する憧れが強い。英会話スクールのポスターを見ても、欧米人のモデルが多い。映画も邦画より洋画を観る人は多いだろう。日本人は欧米人に対する憧れが強い程、逆に自分に劣等感を感じるようになる。海外旅行や英会話教室などで欧米人と話した人は実感しているだろう。

身長が高く、彫りが深い彫刻のような顔つきに、ボディランゲージを多用し、マシンガンのようにまくし立てる。日本人なら圧倒されて当然だ。クールでシャイな日本人は縮こまってしまい、覚えている単語すら言葉に出来なくなってしまう。

サッカーで言うと、日本-ブラジル戦をサンパウロで開催するようなものだ。そりゃ一方的にやられてしまう。僕も欧米人と最初に接した時は同じような状況だった。しかし、これではまともに会話することができないと危機感を覚えた。

だから、日本人としてどうあるべきか?という自問自答を繰り返し、自分の強みをはっきりと自覚することが大切だと感じた。日本人としての誇りを持ち、自信を持って接することで、欧米人と対等に向き合えることができる。

いくら間違えても、片言でも、そりゃ日本人だから当たり前だという態度を全面に出すことが大事だ。日本人はすぐに謝ってしまう癖があるが、欧米人にも同じ態度を取るのは良くない。欧米は訴訟社会なので、謝ったら負けという価値観を持っている。そんな中で簡単に「Sorry」を連発すれば、思いっきり舐められてしまう。

特に男性は、日本人の誇りとも言うべき「侍スピリット」を意識するとよい。この精神はドラゴンボールやワンピースなど、様々な漫画でも描かれているので、ほとんどの日本人が概念を理解できるはずだ。

英語を話していても魂は日本人という気持ちを持てば、言語が変わっても、物怖じせずに会話することができる。

・自分でカリキュラムを作らない
英語が上達しない人の特徴としては、自分でカリキュラムを作らない人が多い。講師とテキストに任せっきりにすると、脳は受け身になってしまい、なかなか記憶に定着しない。英語学習で何よりも大切なことは間違えることだ。間違えて恥ずかしい思いをすることによって、間違いを修正して記憶に定着できる。

過去を振り返ってみても、成功した記憶より、失敗した記憶の方がより鮮明に覚えているはずだ。間違うという体験はネガティブなものだが、脳は何よりもネガティブな情報が大好物で、すぐに記憶してしまう。だから、テキストをバッチリ予習して、ノーミスで授業を乗り切っても学習効果ほとんどない。終わった時点ですぐに、忘れてしまうだろう。

だから、僕は毎日英会話レッスンではガチンコでフリートークをする。そして、いつも明日は何を話題にしようかと考えている。そうやって、今のスキル状況と見合った話題を見つけて、必要な語彙を暗記している。英語が上達しないという人はこういった能動的に学習する意欲が少ないと感じる。

日本人は日常生活で英語は全く必要ない。だから、英会話レッスンの時だけ、ちゃちゃっと勉強しても上達する訳がない。だから、普段から積極的に英語モードにしなくてはいけない。他人に委ねては絶対に上達できない環境下に私達はいるのだ。

・もっと伝えたいと思う情熱が足りない
言葉は思いを伝えるためにある。私達が日本語を何不自由無く使うのも、生まれた時から今まで毎日学習しているからだ。色んな人と話したり、テレビ、ネットを観たり、メールを書いたり、これは全て言語学習だ。常に使っているから、英語みたいにウンウン唸らなくてもペラペラに日本語を話すことができる。日本の英語教育は読み書き中心だ。しかし、読み書きだったら会話と違いスピード感を要求されない。そして今の時代、ネット翻訳を使えば大抵は乗りきれる。

だから、読み書きではなかなか英語は上達しない。メールで英語が達者でも、会話したらびっくりする程話せないというのはよくある話だ。やはり言語の上達は会話ありきだ。そして、「この思いをもっと伝えたい」という情熱が何よりも大切だ。文法や語彙を気にするより、まず伝える、そして後からその肉付けを文法や語彙で補う位の感覚が良い。

特に今はネットで外国人の友達を簡単に作ることができる。そうやって、話したいと思う人を見つければ、自ずと英語を能動的に勉強するようになる。やはり人間は他人が決めたカリキュラムでは受け身になりダメだ。自分で目標を決めて行動すると、情熱を燃やし続けることができる。

そのための環境を作れば、あとは自然と体が勝手に動くようになる。日本人の英語に対する壁は、あくまでも自分が作っている。だから、今回の記事のようにマインドを変えれば、英語に対する意識を大きく変えることができる。