英語講師と話すだけではネイティブとは会話が成り立たない理由

英語レッスンを毎日受けていると、だんだんと会話がスムーズに成り立つようになってくる。もちろん英語スキルが上達しているからこそ、英会話ができるようになっているのだが過信は禁物だ。

なぜならば講師はあなたのレベルに合わせて会話しているからだ。講師は仕事であなたと話をしているので、言葉が詰まり、考える時間が長くてまどろこっしくても嫌な顔一つ見せずに待ってくれるだろう。だからこそ初心者でも会話が成り立っている。

しかし、これがいざ本番環境で、ビジネスの場や社交場などで、周りにネイティブが沢山いる中に飛び込んで行き、皆が一般的なスピードで会話すると、忽ち別世界の言語なくらい、意味が分からなくなる。

特にオンライン英会話ではマンツーマンなので、横槍も入らなければ、こちらの興味ある話題を意識して質問してくれる。しかし実践では、自己主張の固まりのようなアメリカ人などと話をしたら、相手に圧倒されて、頭が混乱し、もう会話どころでは無くなってしまうのは目に見えている。

だからといって、講師に普段と同じレベルで話してくれといっても、なかなか難しい。人間の会話は無意識レベルで相手に合わせるようにプログラミングされているからだ。僕もたまに日本語が少しできる講師と会話することがあり、相手に日本語を教える時は幼稚園児と話すような感覚になる。だから、とてもじゃないが普段と同じスピードで話す気持ちになれない。

そう、英会話教室ではスピーキングは鍛えられるがリスニングはなかなか鍛えられないのだ。だから別で補う必要がある。僕が実践しているのは海外ドラマだ。英語圏の海外ドラマはネイティブ同士の会話なので、日本人からしたらかなりの会話スピードだ。小気味良いテンポで次から次に会話のキャッチボールが繰り出される。

ある程度英会話レッスンで話せるようになっても、このスピードではほとんど話している内容は理解できない。スラングもかなり入っているし、所々、知っている単語が含まれていても、全体を通して話が理解できるのはかなりの英語スキルが必要だ。

しかし、それでも映像や話の流れからおおよその内容は把握できる。そして、ただリスニングして聞き流すだけではなく、その会話の節目ですかさず会話に参加するように、突っ込みを入れるとよい。日本語の会話でもそうだが、一方的に話を聞いているだけだと、思考停止してしまい、内容をほとんど覚えていないなんてこともザラだ。

脳を活性化させるためにも、あたかも自分が俳優になったくらいのつもりで、その場面に参加して、相手の話を聴き、自分の意見を声に出すと良い。もし内容が間違っていても、練習なので何も恥ずかしがることはない。

最初は、会話を聞きながら、メモを取り、そこから話を膨らませるとよい。書くことによって、会話をキャッチアップすることができ、どれくらい聞き取れているかを具体的に把握しやすい。メモは最初は音をカタカナで書いてもありだ。何よりもまずは、0を1にすることが大切だ。そうやって繰り返していくと、理解できる内容が増えていき、リスニングの上達を明確に感じることができる。

ゴールは講師と仲良く会話できるのではなく、ネイティブと対等に話せるといった事を意識することで、普段の英会話の勉強もより真剣味が増してくるだろう。